アパレル業界では、正確な生産・販売計画の精度を上げるために「実地棚卸」という業務があります。
現場では人力で集計したデータを、管理シートへ手入力しているため4日以上かかることや、ミスが多い問題があります。
本記事では、ハンディターミナルとクラウドサービスを利用した棚卸業務の効率化を促進する方法についてわかりやすく紹介していきます。
実地棚卸と帳簿棚卸の重要性とは
棚卸業務には大きく2つ『実地棚卸』と『帳簿棚卸』に分類されます。
『実地棚卸』とは、現場にある商品のすべての在庫の数量を集計する業務を指します。
つぎに説明する『帳簿棚卸』でいままでの記録との差異があった時に、原因を知るための重要な業務です。
もうひとつ『帳簿棚卸』では実地棚卸で集計した記録と、帳簿の記録に差異を確認する業務を指します。
中間記録の記入漏れや、破損・紛失などを把握するためでもあり、数値が合わない場合は修正します。
上記2つの業務は生産や販売計画をするうえで、とても重要な業務です。
もし精度が低い場合「販売の機会損失」や「キャッシュフローへの悪影響」に繋がる恐れあります。
注意1:販売の機会損失
生産・販売計画から大きくズレて、発注数が少なかった場合に原材料が足りず生産ができなどの、販売の機会を失う恐れがあります。
注意2:キャッシュフローへ悪影響
注意1の発注数が少なかった場合のは逆に、発注が多かった場合には必要以上に在庫が積み上がってしまいます。
その場合、不要な借り入れの場所必要になってしまうことや税金を余分に支払うなどキャッシュフローに悪影響を及ぼしてしまう
人力で行う棚卸業務の限界
実地棚卸は、従業員2人がかりで商品の集計を行い記録し、中には営業を一旦中止する店舗もあります。
管理は記録したデータを管理シートへ再入力し、複雑な数式を組んで処理を行うため、業務の流れの中でヒューマンエラーが起こる可能性が高いです。
そこで人力で行ってきた業務を少しでも機械に任して自動化し、業務効率を促進させる方法を次に紹介していきます。
実地棚卸を自動化する方法とは
実地棚卸の集計・管理精度を上げることに役立つ『ハンディターミナル』と『クラウドシステム』について紹介していきます。
ハンディターミナルの導入
商品のタグに付属のバーコードを読み取り、個数を入力するだけで簡単に集計できるので、大量の商品をさばく業務が改善されます。
また、ハンディターミナルはアパレルで厄介なSKUの商品管理にも対応しています。
(人力で行った場合:商品1つに対してもカラーやサイズが異なるので、膨大な量の商品数のなか目視でチェックする必要があります。)
ハンディターミナルは店舗に1台で、商品読み取りからデータ転送までまとめて行うことができるので、場所も取らず導入コストも抑えることができます。
クラウドシステムとの連携
ハンディターミナルと連携して、集計したデータをファイル形式で一括転送可能です。
(人力で行った場合:集計した商品の数値を1つ1つ管理シートへ再入力・数式を組む手間が発生します。)
その後、クラウド側に登録されている数値と簡単に照らし合わせることができるので、人力で処理する手間削減へ貢献できます。
またシステムが複雑な計算も含めて行うため正確なデータ管理を行うことができ、合理的な販売計画も練ることができます。
【まとめ】自動化の仕組みを取り入れ手間・コストを削減
今回は『ハンディターミナル』と『クラウドシステム』を導入することにより、実地棚卸の手間やコストを大幅に削減できることにについて紹介してきました。
自動化できる業務は機械に任せ、少しでも業務が促進する仕組みづくりも考えていきましょう。
当サイトを運営する、株式会社dual&Co.でもハンディターミナルに連携した、アパレル特化型のクラウドシステム『アパレル管理自動くん』を販売しております。
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