ファッション業界は流れがはやく、商品の生産が半年前から始まる企業も少なくありません。
アパレル業界人は、トレンドを逃さないために「常に」消費者の動向にアンテナを張っておくことが不可欠です。
そこで情報収集をする際に気になることは以下でしょう。
- どのようなサイトが役に立つか
- それぞれのサイトにはどんな特色があるか
ご紹介する以下のサイトを全体的に見回すだけで、いち早く消費者の需要をつかむことが出来ます。
自社の企画やアイテムのアイデアの立ち位置を知るためにもご活用いただけるでしょう。
目次
WWD.japan(ファッション、美容のトレンドが知りたい)
出典: WWD.japan
ファッション業界の2大専門誌である週刊「WWD JAPAN」のWEB版です。
『WWDジャパン』と美容業界専門紙『WWDビューティ』の2媒体を統合したウェブメディアで、ファッション業界を知るために抑えるべき第一のサイトといえます。
WWDといえば、紙面のイメージが強いですが、ウェブ版と紙面ではできるだけ記事をかぶらせずに、ウェブファーストを掲げ、いち早いニュース提供を心掛けています。国内外の最新ファッション・トレンドだけに留まらず、ビューティー面、スナップやビジネスコラムなど総合的な情報を知ることが出来ます。
それぞれの記者の特徴が生かされた記事が多く、他のニュースサイトではあまりみられないような、アパレルの裁判事情や美容師さんに焦点を当てたインタビュー記事など話題の豊富さが魅力です。他にも、「キャリア/求人」のコンテンツもあり、アパレル業界に就職・転職希望の方にお勧めします。
参考「バオ バオ」に類似したバッグの販売等を巡る裁判でイッセイ ミヤケとバルコスが和解| WWD.japan
さらに詳細な有料記事も展開↓
参考炎上が続く「文化の盗用」問題にアパレル企業やデザイナーはどう対応すべき? 弁護士に聞くリスク対策| WWD.japan
FASION HEADLINE(アートやライフスタイル情報を追いたい)
出典: FASION HEADLINE
三越伊勢丹のオウンドメディアです。
ファッション業界の全体を盛り上げることを目的とし、オウンドメディアであるものの伊勢丹に関する記事は全体の一割程度にとどめており、総合的なファッションメディアとなっています。 WEB版とアプリ版があり、アプリだけの限定情報を展開しています。
ファッション以外にもアートやライフスタイルに重点を置いており、 アートでは美術館や映画情報、建築の情報を、ライフスタイルではモデルの私生活インタビューを交えて発信しています。個人に焦点を当てた丁寧なインタビューとともに、こだわりのファッションポイントを知ることが出来る点が魅力です。
百貨店のオウンドメディアならではの、ベビーやキッズのアパレル情報が満載です。レディースとキッズのブランドを両方同時に抑えることが出来る数少ない親子向けサイトです。
参考初めての出産、入院前に準備するものは?新宿伊勢丹のコンシェルジュがお教えします|FASION HEADLINE
参考人が人を思うかけがえのない気持ちを伝える、三越伊勢丹が冬の贈り物を提案
ApparelWeb (世界各地の最新コレクションが知りたい)
出典: ApparelWeb
ITの力を活用して「ツナガル」「ヒロガル」を旗印に、アパレルメーカーを支援するアパレルウェブです。
世界各地で発表される最新コレクションに関するコンテンツが充実しており、ランウェイショーやファッションショーのみならず、プレゼンテーションやインスタレーションを編集部や現地記者による速報とレポートで掲載しています。
ブランドごとにコレクションがまとめられていて読みやすいほか、さまざまな分野のライターが書くブログも話題性に富んでいます。他サイトからの引用もあり、このサイト一つのみでファッション業界のビジネス事情について学ぶことが出来ます。
参考【2021春夏ミラノハイライト4】進化するデジタルショー 手法も演出も多様化| ApparelWeb
参考進化し続ける「ファッション」と「エクスペリエンス」| ApparelWeb
FASSION PRESS (特定のブランドやアイテムの情報が知りたい)
出典: FASSION PRESS
Web専門で有名ブランドからデザイナーズブランドまで扱ったファッション情報サイトです。
6つあるカテゴリ、それぞれの情報の詳細さが魅力的です。業界のマストレンドよりは、ファッショニスタ向きのサイトとなっています。ニュースカテゴリでは、ファッション以外でもライフスタイルに関する記事も多く、流行りの食べ物や旅行を楽しみたい方にお勧めです。
- 「ブランド」や「アイテム」「身長」「場所」など検索項目が置かれている
- ブランド検索画面で各ブランドの説明文がかかれている
- ショップ検索でブランド取り扱いショップを見つけることができる
また上記のように、求めている情報へのアクセスがしやすく設計されていることがこのサイトの大きな特徴です。こだわりをお持ちな方にぜひ
参考ウカ(uka)ショップ検索| FASSION PRESS
参考中目黒・祐天寺の古着屋25選 - メンズ&レディースヴィンテージショップを総特集| FASSION PRESS
FASIONSNAP.COM (網羅的な情報が見たい)
出典: FASIONSNAP.COM
WEB専門の最大級の総合的なファッション情報サイトです。
特徴として、一日に上がる記事数が多いことと、特集や連載記事が面白いことです。情報量の多さ、分野の広さなどは他サイトと比べて群を抜いています。現在はニュースのカテゴリに「コロナ関連」を追加し、業界の最新情報を発信しています。コレクション情報は、「ファッションショー・ルックブック」として、タイムライン形式で随時更新がされています。各ブランドのコレクションの詳細な情報を高画質な写真で見ることが出来ます。
サイト名のとおり、ストリートのスナップ写真が豊富で被写体に対し、1枚だけでなく、アイテムやポイントに焦点を合わせた構図などもあります。友達登録をすればLINE上でも情報を見れる点も便利な点の1つです。
参考製造から販売までPC上で完結するツールへ、アパレル特化型SaaS「AYATORI」が目指す流通改革 -vol.2-| FASIONSNAP.COM
参考コロナと並走するファッションウィーク -vol.1- タークとダブレット| FASIONSNAP.COM
消費者の動向を知ることで
WWD.japan | ファッション、美容のトレンドが知りたい |
FASION HEADLINE | アートやライフスタイル情報を追いたい |
ApparelWeb | 世界各地の最新コレクションが知りたい |
FASSION PRESS | 特定のブランドやアイテムの情報が知りたい |
FASIONSNAP.COM | 網羅的な情報が見たい |
読者としてのほしい情報のニーズ、情報の得やすさによって、お気に入りのサイトを探しましょう。できれば毎日情報をチェックできるとよいでしょう。
業界としての変化が早く、種類も豊富なファッション・アパレル業界は、それだけ消費者の選択肢も多く、カスタマイズが自由だといえます。
需要やトレンドを全て押さえることは難しいですが、消費者や他者の動向を知ることで、自社の立ち位置の振り返りに生かし、さらなるステップアップを目指しましょう。