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パースペクティブ

遠近法の加わった透視図描法機能。またこれらの技法を用いて建築や道路、計画都市などの完成予想図を作成したもの。CGによって作られるものが多くパースと略される。

バーチャル店舗

仮想の店舗のことであり、オンラインショップを指す。実際の店舗を持たずにインターネット上で取扱商品の説明から購入手続きまでが可能。導入している事業は多岐にわたり、大抵のものはネットで購入出来るようになった。

ハイティーン

10代後半の年齢層を指し、16〜19歳くらいの男女のこと。その反対をローティーン(10代前半の男女)と呼ぶ。

配荷率

「配荷」とは商品が出荷されて店頭に陳列されることで、その割合を指す。

ハイミセス

明確な定義はなく、50〜70歳程度の高齢の女性を指した呼び方。男性、女性を区別しない呼び方をシニアと呼ぶ。ミセスとシルバーの間の世代。

バイヤー

セレクトショップやアパレル企業直営の販売店などに置くための商品を、トレンドの動向やショップのターゲット、価格帯、ラインナップなどを踏まえながらメーカーや商社などと交渉し買い付けをしてくる仕入れ責任者のことである。

バイラル・マーケティング

インターネット上でユーザーの紹介や口コミなどを意図的に広めることよって製品の宣伝を行うマーケティング戦略。「バイラル」は「感染的な」を意味し、情報がウイルスのように広がることからこの名前が付けられた。

ハウスマヌカン

アパレルの店舗で自社の製品を着用し、顧客にスタイリングのアドバイスなどを行う販売員のことを指す。「マヌカン」とはフランス語で「ファッションモデル」を意味し、ハウスマヌカンは造語である。

白銀比

黄金比と並ぶ美の比率。その比率は1:1.4(√2)。日本が発祥の比率であり、代表的なものでは文庫本やA判用紙、仏像の顔の縦横比などが挙げられる。

バザールスタイル

バザール=市場を意味するペルシア語であり、市場のように物がたくさん並べられ、賑やかにディスプレイする表現方法。

バジェット

予算。予算案。ある計画を遂行するために必要となる金額。

バズマーケティング

人から人へ伝えられる口コミを利用したマーケティング手法で、その拡散の仕方はネット上だけに限らない。「バズ」とは虫がブンブンと鳴らす羽の音を表す擬音語であり、口コミがざわざわと広がっていく様子を表している。

パターン・オーダー

あらかじめ決まったデザインで作成されたパターンを採寸をした顧客の体系に合わせて補正し、注文者に合わせて製作されるオーダーのこと。オーダーメードよりも手頃な値段で出来、既製服よりも体系にフィットさせることが出来る。

パタンナー

デザイナーが描いたデザイン画を元に、型紙(パターン)を製作する人のことである。平面の生地を人が身に着けられるよう体の膨らみや運動量などを考慮し、設計図となるパターンを引かなければいけない為、生地の知識や縫製の知識だけでなく、人体の動きについての知識なども必要となる。

パピエコレ

コラージュと呼ばれることが多く、絵の具の代わりに新聞紙や包み紙などをカットして糊付けする絵画手法。日本で言うところのちぎり絵。

パラダイム

科学史家・科学哲学者のトーマス・クーンによって提唱された、科学史及び科学哲学上の概念。ある時代の人々の物の見方・考え方を根本的に規定している枠組みとしての認識体系。

パラダイムシフト

ある時代・分野・集団において、当然のことと考えられていた概念や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化すること。パラダイムチェンジやパラダイムの変換ともいう。

バルク

バルク自体の意味は、バラ荷、大きさ、量などを示す。アパレルにおいては「量産」を意味する。

パレートの法則

所得分布の経験則のことであり、全体の2割ほどの高額所得者が全体の所得の8割を占めるという法則。マーケティングに置き換えると売り上げの80%は、顧客全体の上位20%が生み出していることになり、その層に当てた対策が重要となる。

販売士

日本商工会議所及び各地商工会議所が実施する検定試験により取得できる民間資格。販売に必要な基礎知識から商品取り扱いに関する専門的な知識だけでなく、店舗経営のあらゆる能力を身につけた販売のプロ。5年毎に更新が必要。

ビジネスユニット

BusinessUnitの頭文字を取りBUと略されることが多い。BUとは課や部署、本部といった事業単位のことを指す。呼称が多様化する中でBUと呼ぶ企業も増えてきている。

ビジュアル・アイデンティティ

コーポレート・アイデンティティ(CI)を構成する要素の一つであり、最も中心的な役割となるロゴマークやシンボルマークのこと。企業のコンセプトや伝えたいイメージを効果的に反映させることが重要となる。

左回り回遊

スーパーやコンビニエンスストアは通常左回りを意識した導線が組まれている。9割の人が右利きであることから、左回りの方が左手に持ったカゴが陳列棚に当たるのを防ぎ、利き手である右手で商品を取りやすいからである。

ピッキング

物流倉庫内で出荷指示書(ピッキングリスト)をもとに、指定の商品を在庫から収集すること。出荷毎に必要な数を取り出す摘み取り方式(オーダーピッキング)と、必要数を先に集め、出荷別に振り分ける種まき方式(トータルピッキング)に分けられる。

ビッグデータ

オンラインショッピングやソーシャルネットワーキングなど、インターネットが生活の一部として浸透した現代において、サーバーやインターネットに蓄積されている膨大でかつ複雑な大容量データのことである。 このビッグデータにある顧客の購買履歴を元におすすめ商品を表示したり、またユーザーに合わせたバナーの表示などが可能となる。

ピラミット

二等辺三角形の形になるようにディスプレイすること。ピラミットのようにどこから見ても三角形に見える配置は安定感があり、見ている人にも不安感を持たせない、理想的なディスプレイと言える。

品番

商品を形やデザインで種類分けし、管理するために付けられた番号。商品番号。

ファストファッション

最新のトレンドファッションをいち早く取り入れ、大量生産することで低価格に抑えたファッションアイテム、またはそのようなファッションビジネスを指す。商品を短いサイクルで入れ替えることにより、消費者が頻繁に店を訪れるようにしている。

ファッションエディター

流行の発信源であるファッション関連の新聞や雑誌などの編集を行う人。コレクションや展示会から得た情報をもとにブランドのコンセプト、ターゲットに合わせた的確な企画を立てる。媒体が完成するまでの全工程に携わる仕事。

ファッションサイクル

新たなアイテムやコーディネートが生み出されてから衰退するまでの周期のこと。導入期から最盛期を経て衰退期へと移り変わる。アイテム数が限られていることもあり、トレンド周期は時代に合わせて繰り返し訪れる。

ファッションショー

デザイナーやアパレル企業の新作を発表したり、ブランドの世界観と合わせて新しいシーズンのトレンドを伝達するために、ファッションモデルが着用し歩いて見せるショーの事。近年ではデザイナーブランド以外にもアパレル企業が自社製品を人気モデルに着せて販促目的にショーを行うことも多い。

ファッションフォーカスト

ファッションの流行や傾向を予想し、分析してまとめたもの。

ファッションマップ

商品企画のアイディアやトレンド解説、新シーズンのコンセプトを説明するときなど、情報を発信する際にそのイメージが具体的にわかるよう、写真やイラスト、カラーや素材などを貼り付けて具体的な図としてあらわしたもの。

ファッションレンタル

主に月額制で一定料金を支払うことにより、洋服やバッグ、アクセサリーなどをレンタル出来るサービスのことである。 個別にアイテムを選んでレンタルするものやスタイリストがユーザーの為に選んだコーディネートをセットでレンタル出来るものなど様々なサービスがある。

ファネル

「ファネル」とは液体などを口の狭い瓶などに移す際に使われるじょうごのことで、マーケティングでは、最初は多く集客された顧客の中から購入見込みのある顧客が興味を抱き、商談し、購入へと進むうちに人数が減っていく様を言う。

フィールド活動報告

店舗を回り、自社の商品の陳列状態を報告する活動。

フェイス数

陳列棚の最前列に並べられた同一商品数を指す。同じ商品が2つ並んでいる場合を「2フェイス」と呼ぶ。

フォーマル

形式的。儀礼的である様。フォーマルウェアとはその様な形式的な場で着用する礼服のこと。

フォールデッド

畳み陳列のこと。型崩れを防ぎ襟元のデザインなど、見せたい部分を美しく見せることができる一方、広げてみないことには全体のデザインが分かりにくく、畳み直す手間やボリュームがある素材の場合はスペースを要する。

フォカマイユ

色相やトーンが類似しておりほとんど見分けがつかない配色をカマイユと呼ぶのに対し、フォカマイユはもう少し色相とトーンに変化を持たせた配色。「フォ」はフランス語で「偽り」という意味だが、どちらも統一感を与えることができる配色。

付加価値

生産過程において何らかの加工を行い新たに付け加えられた価値のこと。主に他にはない独自の価値を指す場合が多く、有名ブランドのロゴマークなどが付加価値になることもある。

服飾雑貨

バッグや靴、帽子、アクセサリーなどファッションに属する衣類以外の小物を指す。

複合店舗

一つの店舗で業種の異なるサービスや商売を行っている店舗を指す。洋服屋とカフェの複合店やコンビニとドラックストアの複合店などがあり、このようなシステムを取り込むことによって他との差別化を図っている。

プッシュ戦略

メーカーが卸売業者や小売業者に向けて販売支援することで、自社製品を積極的に販売するよう働きかけること。資金援助や商品の説明、販売員の派遣などが例にあげられる。その逆をプル戦略と呼び、広告などで消費者に直接働きかけることを言う。

ブティック

フランス語の"boutique"からくる、衣料品や装飾品を扱う小売店のことである。 同じくフランス語で「お店」という意味の"magasin マガザン"よりは小規模で、その店の個性を問い入れた小洋装店や専門店のことなどを指す。

プライスコンシャス

消費者が商品やサービスを選択する際に厳しく見極めるようになり、これまでの価格を見直そうという考え。不況を機に消費者がそのものに見合った価格かどうかを改めて考えるようになったことで生まれた言葉。

プライスゾーン

あるカテゴリーやアイテムの中で定められた下限プライスから上限プライスまでの売価設定範囲のことである。 例えば、あるブランドで一番安いスカートが5,900円、一番高いスカートが15,900円という価格に設定されていれば、そのスカートのプライスゾーンは5,900円~15,900円である。

プライスライン

同一カテゴリーの商品に設定する複数の価格のこと。例えばTシャツの価格帯を1900円、2900円、3900円と設定した際のそれぞれの価格のことを言う。

プライスレンジ

店頭のあるカテゴリーで、陳列量が最も多い中心の価格帯を言う。一番力を入れて売り出している価格帯。小売業においても価格競争が激しくなると他と比較してプライスレンジがどこにあるか、幅はどうであるかが問題となる。

プライベートブランド

スーパーマーケットや百貨店、問屋などの小売店や問屋が自社で企画開発し販売を行う商品に対してつけたブランドのことで、製造メーカーが企画した自社製品のナショナルブランドとは区別される。ストアブランドとも呼ばれる。

フラッシュマーケティング

webマーケティングの手法の一つで、「24時間」のように期間限定で値引き特典などがついた商品を販売する手法。ソーシャルメディアの普及により情報が瞬時に広がることからこの名が付けられた。

フランチャイズチェーン

本部であるフランチャイザーが商標や運営管理、商品の仕入れ方や社員教育などの指導やノウハウを提供する代わりに、加盟店であるフランチャイジーは一定の手数料を支払うという小売事業形態、またチェーン組織のこと。

ブランディング

商品やサービスなどに他との差別化を計り、消費者に価値があるものであると認識させるマーケティング戦略。ブランディングを確立することにより、信頼や共感を得ることができる。高級ブランドに限らず重要となる取り組み。

ブランドパーソナリティ

ブランドが持つ人間的属性や特徴のこと。「優しい」や「活発な」と言った人格的な特徴を人に置き換えて表現する。

ブランドビジョン

将来こうありたいと考えるブランドの理想。

ブランドプロミス

ブランドが顧客に対して保証している品質や価値。

ブリッジ

ネットワークの分野における橋渡し機能。複数のネットワークを繋ぐ中継機能のうち、受信したデータのMacアドレスなどの宛先情報を解析し、中継の可否を判断する機能を指す。

ふりの客

旅館や料理店で、予約や紹介なしで訪れる客のこと。フリーと誤って使われることが多いが、漢字で「振り」と表す言葉である。

ブルー・オーシャン戦略

2005年、フランスのINSEAD(欧州経営大学院)の教授W・チャン・キムとレネ・モボルニュが著したビジネス書、及びそこで述べられている経営論。ブルーオーシャン(未知の市場)で他と競合することなく新市場を開拓していくこと。

プル戦略

広告などにより直接消費者に自社製品をアピールし、その需要を喚起し販売へとつなげる戦略。すでにブランドの差別化がされており、商品の特性や使用方法が理解されている場合に効果がある。その逆をプッシュ戦略といい、メーカーが小売に対して働きかけることを指す。

ブレインストーミング

参加者が多くの意見やアイディアを出し合い、独創的な答えを導く集団思考法。互いの意見を批判せずに耳を傾け、小さな意見でも受け入れることにより、思いがけない解決策を生み出すとされている。

フレームワーク

枠組み、骨組みなどの意味を持ち、経営戦略や問題解決に必要な思考の枠組み。または開発、運用を行う上で基礎となる規則や思想のこと。

プレステージ

社会的地位の高い価値付け。購入することで購入者の社会的地位が高まるような高価な商品をプレステージ商品と呼ぶ。高価な価格設定ができるメリットがある一方、確かな品質と多くのコストを要する。

 

プレタクチュール

用意された型紙(パターン)から、洋服の基本のデザインを決定し、自分に合わせてサイズ調節を行っていくやり方で、場合によってはパーツを追加することもある、いわばセミオーダー。プレタポルテとオートクチュールを合体させた言葉。

プレタポルテ

本来はフランス語で「既製服」を意味する言葉だが、一般的には既製服の中でも比較的良い品質で高価なものを指すため、「高級既製服」とも訳されている。

フロアマネジメント

フロアの生産性を高めるために、顧客が自然と売り場全体を歩き、商品の前で立ち止まってもらえるよう意図的に動線を組むこと。

プロシューマ―

生産者(プロデューサー)と消費者(コンシューマー)を合体させた造語。自分が欲しいと思う理想の商品を自ら提案して商品化したり、メーカーと組んで商品化まで進める消費者。

プロダクト・ライフサイクル

サービスや商品の導入から衰退までの一連の流れを指す。1.ブランドの確立期である導入期2.市場に浸透し、需要が高まる成長期3,他との差別化が重要となる成熟期4.売り上げが急激に減少する衰退期の4つの時期に分けられる。

プロポジション

まだ提案性は含まれていないが、アイディアにすべき伝えたい課題。

分類ツリー

生産過程において何らかの加工を行い新たに付け加えられた価値のこと。主に他にはない独自の価値を指す場合が多く、有名ブランドのロゴマークなどが付加価値になることもある。

文脈棚

書店で本を並べる際に著者や分野で分けるのではなく「意味」で繋げて並べること。ジャンルにとらわれず共通のキーワードに沿って並べられているため、消費者興味をそそる配置になっていると言える。

ベター

比較的良いこと。アパレルにおけるベターの位置付けとしては「一般的」であるものを指す。欧米市場では、ポピュラー(大衆)、ベター(一般的)、ブリッジベター、プレステージ(一流)といった順でグレードがアップする。

ベネフィット

顧客が商品を購入することで得られるメリット。

ベビー

生まれたての新生児から2歳位までを指す。

ペルソナ

従来は古典劇で使われる仮面を指していたが、心理学者のユングが「人間の外的側面」をペルソナと呼んだことから「商品やサービスにとって、最も重要で象徴的なユーザーモデル」の意味で使われる。具体的に定められた架空の人物像。

ペルソナマーケティング

年齢や性別、収入、ライフスタイルなど細かい情報まで設定された架空の人物「ペルソナ」が満足するように、商品やサービスを作り上げるマーケティング方法。漠然と良いサービスについて考えるよりも、特定の人物を満足させるものを考えた方が、結果的に多くの人に受け入れられると考える。

ベンダー

一般的に売り手を意味し、商品やサービスの提供を行っている事業者全体を指す。

ベンチマーク

他社の優れた経営方法や戦略と自社の手法との相違点を分析し、その結果に基づいて自社の経営や営業方法などを改善する経営管理手法。即効性があり、確実な業務改善が見込める。

ホールセールクラブ

会員制のディスカウントストアの一種。ホールセールとは卸売のことで、法人や個人が定められた会費を支払うことで、倉庫のような大型店舗で卸値のようなディスカウント価格で商品を購入することが出来る。 アメリカの「コストコ」はその代表的な例である。

ボトルネック

瓶(ボトル)のように襟ぐりが首に沿って低めに立ち上がった形状の服。ハイネックの一種。
また、ビジネスにおいてはうまくいっていない部分を指す。

ボランタリーチェーン

多数の独立した同種業の小売店が集まって組織化し、共同で商標の利用や商品の仕入れ、情報管理や物流などを行う組織形態のことである。 本部と加盟店が一対一で契約するフランチャイズと違い、ボランタリーチェーンでは共同で本部組織を設け管理する為より水平的な組織といえる。

ホリゾンタル

水平を意味し、ホリゾンタルカラーと言うとシャツの襟の形の一種で、両襟の開き角度がほぼ水平で大きく開いた形のものを指す。

ボリューミング

ボリューム(分量やかさ)が豊富である様。ボリューミー。