まとめ

【利益率とは】アパレルの利益率を計算する方法。相場はどのくらい?

2022/5/30

店舗の運営を安定して成功させるには、利益率(りえきりつ)の確保が欠かせません

また、アパレル販売においては他にも原価率、粗利率など様々な数字の計算方法を正しく知っておく必要があります

そこで、以下のような疑問を持つことも多いでしょう。

  • 利益率の計算方法は?
  • アパレルの利益率は平均でどれくらい?
  • 利益率を上げるための方法とは?

そこで今回は、アパレル業界の利益率の意味や相場、その他の重要な数値について解説します。

また、記事の後半では利益率を見直す際のポイントも紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

利益率の計算方法

アパレル店における重要な指標「利益率」。

ここでは、利益率をはじめ、原価率や粗利率、掛け率といったアパレル業界で使われる重要な数字の計算方法について紹介します。

アパレル店における一般的な利益率の計算方法

アパレル店における利益率の計算方法は、以下の通りです。

売上総利益 ÷ 売上高 × 100 = 利益率 (%)

( 売上高 - 売上原価 ) ÷ 売上高 × 100 = 利益率

「売上総利益」とは、売れた商品の合計金額から、仕入れにかかった合計金額を引いたもの。利益率とは、「売上のうち何%が利益になったか」を計算していることになります。

また、上の式の売上総利益を「営業利益」や「経常利益」に置き換えることで「営業利益率」や「経常利益率」を算出できます。これらの数字はアパレルの店舗運営に使われることは少ないかもしれませんが、企業の経営状態をみるうえではどれも重要な指標になってきます。

原価率の計算

原価率(げんかりつ)の計算式は、以下の通りです。

原価 ÷ 売上 × 100 = 原価率 (%)

原価率とは、「売上に占める原価の割合」を指します。

アパレル業界の原価率の平均は、25%前後です。アパレルは原価率が高い業界といわれており、大手アパレルブランドの中には、原価率が50%を超える企業もあります。

粗利率の計算

粗利率(あらりりつ)の計算方法は利益率と同じで、

売上総利益 ÷ 売上高 × 100 = 粗利率 (%)

から求めることができます。粗利益と売上総利益は、同じものを意味しているため、基本的に同じ数字になります。

掛け率の計算

掛け率の計算方法は、以下の通りです。

卸値 ÷ 小売価格 × 100 = 掛け率 (%)

掛け率とは、販売価格に対する仕入れ価格(卸値)の割合を指し、小売店が卸売業者から洋服を仕入れる際に使用します。アパレル業界の掛け率の平均は50~60%ほどです。

アパレル業界の平均的な利益率は?

アパレル企業の利益率は、おおよそ35~55%が平均といえます。その根拠として、2021年3月~2022年2月の主要アパレル企業16社を対象に行われた、以下の調査結果をご覧ください。

出典:主要アパレルの2022年2月決算はコロナ前へ回復/今後は仕入れ抑制に加え「販売力強化」も急務 BtoBプラットフォーム 業界Ch

「粗利益率」の項目をみると、大手アパレル企業では、おおよそ35~55%の範囲が利益率の相場に近いといえそうですね。

では、高利益商品と低利益商品にはどのような特徴があるのでしょうか?それぞれの特徴を見ていきましょう。

利益率の高い商品の特徴

利益率の高い商品の特徴は、小売企業のオリジナルブランドで展開されている商品です。

オリジナルブランドの場合、小売価格を販売業者自身で決められるため、利益を多く手元に残せます。

ただし、自社でオリジナル商品を制作するためには、大規模な工場、デザイナーやパタンナーといった洋服の製造に関する専門家の知識が必要です。そのため、個人や小規模のアパレル店でオリジナル商品を販売するのは難易度が高いでしょう。

以上の理由から、オリジナルブランドの商品で利益率を上げるのは大企業向けの施策といえます

しかし、小規模でもオリジナル商品を製造して十分な利益を上げることが可能な場合もあります。例えば、ハンドメイドなどの手作り商品は、制作から販売まで個人で行い、月に数十万円を売り上げているケースも少なくありません。

利益率の低い商品の特徴

利益率が低くなる販売手法の特徴として、他社ブランドの商品を仕入れて販売する方法は利益率が低くなりがちです。転売などもこれに該当するでしょう。

理由としては、他社ブランドの商品であることから、ブランド側との価格競争になってしまうからです。そのため、1商品当たりの利益率が5%以下という低利益率の状況も起こりえます。商品が売れ残り、セール品になった場合には利益がゼロ、もしくはマイナスになるケースさえあります。

ただし、レアスニーカーなど需要と供給のバランスが取れていない商品などは、他社ブランドから仕入れた商品であっても大きな利益を生み出せる可能性もあります。

利益率が高くても赤字になることも

利益をたくさん上げても赤字になる場合があります。

その主な原因は固定費です。固定費とは、家賃や人件費、光熱費など毎月必ずかかる費用です。

特に、実店舗を構えて営業しているアパレルブランドは、家賃や光熱費が高くなりがちです。さらに、設備に巨額の初期費用がかかっている場合はこちらも無視できません。店舗の立地にもよりますが、アパレルの実店舗を構える場合、400万~1000万円ほどの初期費用が必要になります。

一方、オンラインを活用しての販売であれば、家賃がかからない上にお客様に直接接客する必要がないため人件費も抑えられ、固定費を最小限にできます。また、オンライン販売は初期費用も少なく済みます。

売上や利益率を上げることも大切ですが、固定費を管理することも長くビジネスを行う上で非常に重要です

【販売】における利益率改善施策

ここでは、販売によって利益率を改善する方法を3つご紹介します。

商品単価を上げる

商品単価を上げることで確実に利益率を伸ばせます。ただし、既存の商品で商品単価を上げるためには、付加価値を付ける必要があるでしょう。

アパレル業界でいえば、以下のような施策が挙げられます。

  • 商品を返品できるサービス
  • 即日発送サービス
  • 次回の買い物で使えるクーポン券の発行

「付加価値=他のショップとの差別化」と考えることができます。ショップ独自の高い付加価値を付けられれば、高価な商品の購入にもつながるでしょう。

セット売りにする

セット売りも商品単価を上げるのに効果的です。

セット売りにする際のポイントは、意味のあるセットで販売することです。

例えば、ボトムスを3本セットで販売するよりも、Tシャツとアウターとボトムスの3点セットにして販売した方がお客様に喜ばれます。

また、セットで購入すると割引になるなどお得感を演出するのも良いでしょう。

セット売りにすることで、お客様に喜んでいただけるだけでなく、販売者側はまとめて配送できる、1回あたりの注文量が増えるなど販売者にとってもメリットが大きいため、セット売りはおすすめです。

送料無料にする

最近は「○○円以上購入すると送料が無料になる」といったサービスを行うネットショップを目にすることが多くなりました。

Amazonなどの影響で送料が無料になるのが当たり前に感じている人も多いため、アパレルのネットショップを運営する際は、送料無料にするのがおすすめです

前述の「○○円以上購入すれば送料無料」サービスのほか、高単価の商品のみを取り扱い、送料一律無料にするのも一つの戦略です。

自分のショップで扱っている商品のラインナップや単価を見て、送料を考えましょう。

【仕入れ】における利益率改善施策

次に、仕入れによって利益率を改善する方法を2つご紹介します。

仕入単価を下げる

仕入単価を下げることで、確実に利益率を上げられます。

仕入単価を下げるためには、以下の2つの方法がおすすめです。

  • 独自の仕入ルートを開拓
  • 中古品を仕入れる

独自の仕入ルートを開拓することで、他のショップよりも安い価格で商品を仕入れることができます

仕入ルート確保のために、より多くの仕入先に交渉しましょう。

また、新品だけに拘らず、中古品を仕入れるのも非常にオススメです

中古のブランド品であれば、需要も高く、リサイクルショップやフリマアプリでも仕入れることができるからです。

ただし注意点として、フリマアプリでは偽物が販売されていることもあるので注意が必要です。十分な知識を身に付け、偽物を買わされないように注意しましょう。

海外で仕入れる

海外で商品を仕入れることで、利益率を高められることがあります。

特に、海外ブランドの服は、国内で購入するよりも海外の方が輸送費がかからない分安く販売されています

例えば、世界中で人気を集めるGUCCI(グッチ)というブランドは、イタリアのブランドの為、日本よりもヨーロッパの方が安く購入できます。

海外に個人的なつながりがある場合、商品の購入・日本への輸送を委託すれば、安い原価で販売することもできるでしょう。

【ブランディング】における利益率改善施策

最後に、ブランディングによって利益を上げる方法を2つご紹介します。

リピーターを増やす

リピーターを増やすことは、利益率を上げるためにとても重要です。

マーケティングでは「1対5の法則」という通説があり、「新規の顧客1人を獲得するためには、既存の顧客の5倍の費用が掛かる」と言われています。仮に、既存のお客様一人を来店させるのに1万円の広告費がかかるなら、新規のお客様に来店してもらうには、5万円の広告費がかかるということです。そのため、リピーターを増やすことは、利益率を上げるのに有効です。

リピーターを増やすためには、「このショップでまた購入したい!」と思う体験を提供することです

そのためには、以下の方法が効果的です。

  • 次回の来店時に使用できるクーポンの発行
  • お友達紹介キャンペーンの開催
  • スタンプカードの作成

接客やカスタマーサービスを強化し、満足度の高い体験を届ける必要があるでしょう。ユニクロやGU、ZARAなど有名なアパレル企業が多くの固定客を獲得していることからも、リピーター確保の重要さが伺えます。

リピーターを増やすことで、安定して高い利益率を確保することができます。

お客様の声を取り入れる

お客様の声を取り入れて、商品開発を行うことは非常に重要です

例えば、アパレルブランドのECサイトには、口コミが設けられています。

匿名の口コミには、商品に対する正直な意見が書き込まれます。対面で評価をもらうよりも正確な感想がもらえるので、それをもとに商品を改善することで、大きな利益率の向上が見込めるでしょう。

お客様の声を取り入れる方法としては、口コミの他に、店舗でのアンケートなども考えられます。

作業効率化ツールの導入

最近では、多くの業界でDX化が進んでいます。DXとは、Digital Transformationの略で、ITシステムなどのデジタル技術を使用することで、ビジネスに大きな変革をもたらすことです。

アパレル業界は、他の業界と比較してDXの動きが遅いと言われています。自社に作業効率化ツールを導入するなどライバルショップが動き始めていな今のうちから少しずつDX化を進めていくことで、利益率を上げるだけでなく、ライバルショップよりも1歩先を進めます。

人件費削減、社員の負担軽減など、作業効率化ツールは非常にメリットが大きいため、ぜひ導入を検討してみてください。

 

まとめ

本記事の内容を振り返ると、利益率を上げる方法は以下の7種類です。

  • 商品単価を上げる
  • セット売りにする
  • 送料無料にする
  • 仕入れ単価を下げる
  • 海外から商品を仕入れる
  • リピーターを増やす
  • お客様の声を取り入れる
  • 作業効率化ツールの導入

本記事を参考にして、自分のショップに合った方法を選択してみてください。

本記事の終盤で紹介したように、作業効率化ツールの導入は利益率を改善するための最も確実な方法です。導入を検討している方には、当社が提供している『アパレル管理自動くん』がおすすめ。『アパレル管理自動くん』は、販売・在庫管理をラクにするツールとして、多くのブランド様・企業様に使用していただいております。

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