アパレル業界では展示会が行われていますが、その目的が何なのか知らない人もいるでしょう。
展示会はアパレルにおいて重要な役割を担っており、魅力的な店舗作りをする手助けをしてくれるものです。
- アパレル業界における展示会とは?
- アパレル業界で展示会を開催するメリット
- アパレル業界の展示会で商談する流れ
- アパレル業界の展示会が行われる時期
- アパレル業界の展示会への参加方法
今回は上記の内容について解説し、展示会をより理解することができます。
ファッションに携わる人は展示会を上手く利用し、魅力的な店舗作りをすることにぜひ役立ててください。
目次
アパレル業界における展示会とは?
まず初めに、アパレル業界における展示会の概要について説明します。
ただ商品を並べて展示するのが目的ではなく、明確な目的があるので理解しておきましょう、
アパレルの展示会は商談が目的
アパレル業界で展示会を開催するのは、主に商談機会を作ることが目的です。
メーカーが新商品の紹介をしたり、すでに人気の商品を展示して売り込みをかけています。
- メーカーが商品を展示
- 顧客が展示商品を確認
- 折り合いがつけば取引がスタート
メーカーは商品を売るために、顧客は商品を買うために訪れるのが展示会です。
ここで言う顧客とは、商品を利用する一般的なユーザーではありません。
展示会に訪れるのは主にアパレルのバイヤーや広報担当であり、あくまでも商談が目的の催し物です。
アパレルの展示会は大きく分けて2つ
アパレル業界における展示会は、大きく分けて2つあります。
複数の企業が集まって開催する合同展示会と、メーカーが独自に開催する主催展示会です。
大規模な合同展示会には多くの人が来場し、新規顧客の獲得に効果を発揮します。
主催展示会では主に既存の顧客に向けた開催が多く、新商品の紹介や取扱幅を増やしてもらうような密な商談が目的です。
展示会に参加する際には、合同展示会なのか主催展示会なのか確認しておくと商談もしやすくなるでしょう。
アパレルの展示会とファッションショーの違い
アパレル業界には展示会とは他に、ファッションショーというイベントがあります。
しかし、展示会とファッションショーの違いは何か知っているでしょうか?
アパレル業界における展示会は前述しているように商談が目的ですが、ファッションショーはあくまでもブランドのイメージ定着が目的です。
実際に商談をすることなく、ブランドのコンセプトをプローモーションする場として使われています。
アパレル業界で展示会を開催する3つのメリット
アパレル業界で展示会を開くメリットはお分かりいただけるでしょうか?
わざわざ大きい会場を借りて展示会をするのは、以下3つのメリットがあるからです。
- 認知度のUP
- 新規顧客の獲得
- 既存の取引先との交流
アパレル業界で展示会を開催するメリット①:認知度の拡大
アパレル業界では展示会を開催することで、メーカーは認知度のUPに繋げることができます。
既存の顧客には新商品を、新規の顧客にはブランド自体をアピールすることができるからです。
- 新商品の認知度UP
- 既存商品の認知度UP
- ブランドの認知度UP
既存の顧客には新商品だけでなく、既に取り扱っている商品ラインナップを増やしてもらえるチャンスともなります。
バイヤーや広報担当からしても新しい商品を取り入れて売上をUPさせるきっかけになるので、ぜひ展示会を活用していきましょう。
アパレル業界で展示会を開催するメリット②:新規顧客の獲得
アパレルメーカーが展示会に出店することで、新規顧客の獲得をすることができます。
合同展示会では既存の顧客ではない人が多く訪れるので、自身のブランドをアピールする絶好にチャンスだからです。
バイヤーや広報担当にとっても新しいブランドや商品を発見する機会となるため、WinWinの関係が成り立っています。
メーカーにとって新規顧客は売上UPに非常に効果を発揮するため、展示会は非常にありがたい催し物です。
アパレル業界で展示会を開催するメリット③:既存の取引先との交流
アパレル業界の展示会は新規顧客の獲得だけではなく、既存の取引先と交流を深める場でもあります。
バイヤーや広報担当者はメーカーの人と直接話す機会となるため、密な商談が可能になるからです。
- 新商品の取り扱いに関して
- 商品ラインナップの幅について
- 新しいサービスやプロモーションの紹介
実際、メールや電話でのやりとりではできないことも直接商談することができるので、双方にとってメリットがあります。
アパレル業界の展示会で商談する流れ
ここからは、実際に展示会で商談する流れについて説明します。
「展示会に参加をしたものの、どうすればいいかわからない」ということがないよう、以下の流れを理解しておいてください。
- 挨拶・交流
- 商品の紹介・チェック
- オーダー
アパレルの展示会の流れ①:挨拶・交流
展示会では商品の紹介やチェックをする前に、挨拶や交流をするようにしましょう。
アパレルでは商品が主役ではありますが、人と人との関係を良好にしておくことでスムーズな商談ができるからです。
- 声かけ
- 名刺交換
- お互いのアピール
その場では商談に至らなかったとしてもお互いの認知度は高まり、今後の業務に役立つ可能性があります。
名刺交換した際にSNSアカウントや公式WEBページのURLを確認できれば、展示会が終わってからでもチェックすることが可能です。
アパレルの展示会の流れ②:商品の紹介・チェック
挨拶や軽い交流を済ませた後、実際に商品のチェックに入ります。
もちろんメーカーは自身のブランドを取り扱ってもらいたいので積極的にアピールしてきますが、流れに身を任せてはいけません。
バイヤーや広報担当者は、自身の企業にマッチする商品かどうかを精査しましょう。
- 自身の店舗に合うか?
- 商品の価格は適正か?
- 売上UPを見込める商品か?
上記のポイントを抑えた上で、魅力的な商品を発掘してみてください。
マッチしない商品を取り扱ってしまっては、店舗の営業に悪影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。
アパレルの展示会の流れ③:オーダー
もし展示会で魅力的な商品が見つかったら、実際にオーダーに入ります。
アパレルの展示会は商談が目的なので商談できるスペースが設けられていることが多く、スムーズに取引に入ることが可能です。
- 商品の価格
- 商品のロット数
- 商品ラインナップ
例えば、上記のポイントを商談で決めていくことになります。
もちろん、メーカーとバイヤーや広報担当者の双方にとって納得のいく条件は難しいかもしれませんので、上手く折り合いをつけるようにしましょう。
アパレル業界の展示会が行われる時期
アパレルでは展示会が行われるのを知っていても、開催される時期を知っておかなければ参加はできません。
ここからは、アパレルの展示会が行われる時期について詳しく説明していきます。
- 年2回開催(春夏・秋冬)
- 商品販売時期の半年前に開催
- 時期や回数はメーカーによって様々
アパレルの展示会は年2回開催(春夏・秋冬)
アパレルの展示会は、年に2回開催されるのが一般的です。
春夏物の展示会と秋冬物の展示会に分かれて開催されます。
具体的には、5〜6月に1回、9〜10月に1回づつ開催されることが多いです。
展示会の開催されていない時期に探していてもなかなか見つかりませんので注意しましょう。
アパレルの展示会は商品販売時期の半年前に開催
アパレルの展示会に並ぶ商品は、販売時期の半年前の商品です。
展示してある商品はすぐに購入できるわけではなく、あくまでもサンプル品であり、受注を受けてから生産されるからです。
5〜6月に開催される展示会では秋冬物、9〜10月に開催される展示会では春夏物の商品が陳列されます。
今すぐに取り扱いたい商品を求めていても、展示会にはないので注意しましょう。
アパレルの展示会の時期や回数はメーカーによって様々
一般的に展示会は年に2回開催されますが、実はメーカーによって変わることもあります。
主催展示会の場合はメーカーが独自に主催するため、合同展示会のように他のメーカーと併せて開催する必要はありません。
- レディースの展示会:年に4~6回
- 卸メーカーの展示会:年に8回
- 海外のアパレル展示会:秋冬展が1月〜3月・春夏展が6月〜8月
上記のとおり、メンズとレディース、国内国外などでも展示会の時期や回数は違います。
年に2回開催というのはあくまでも一般的に多いという話で、お目当ての展示会がある場合には個別でリサーチしておきましょう。
アパレル業界の展示会への参加方法
実際に展示会に参加したいと思っても、どのように参加すればいいのかわからないかもしれません。
ここでは、アパレルの展示会に参加する方法について詳しく解説していきます。
- アパレルの展示会に参加するには招待が必要
- アパレルの展示会に参加するのはバイヤー・広報担当・知人
- アパレルの展示会でもサンプルセールなら誰でも参加可能
アパレルの展示会に参加するには招待が必要
アパレルの展示会には、誰でも参加できるというわけではありません。
基本的に、アパレルの展示会に参加するには招待が必要になります。
しかし、参加したい展示会があっても、招待がないと参加できないのは実に不憫です。
参加したい展示会に招待がない場合は、展示会の公式サイトから招待状の申請ができることがあります。
もし、参加を希望する展示会の招待状が届かない場合は、展示会の公式サイトをチェックしてみましょう。
アパレルの展示会に参加するのはバイヤー・広報担当・知人
基本的に、アパレルの展示会へ一般のユーザーが招待されることはありません。
アパレルの展示会に招待されるのは、バイヤーや広報担当の人だからです。
前述しているように、アパレルの展示会は商談の場であり、一般ユーザーが購入することを目的ではないことが理由に挙げられるでしょう。
しかし、時にはバイヤーや広報担当でなくても、メーカー関係者の知り合いであれば参加できることもあります。
とはいえ、あくまで商談の場であり、一般ユーザーが参加しても購入することはできません。
アパレルの展示会でもサンプルセールなら誰でも参加可能
実は、一般のユーザーでも参加できる展示かはあります。
アパレルの展示会の中でも、サンプルセールであれば誰でも参加できるからです。
しかし、サンプルセールと言われても、何のことだかわからないかもしれません。
サンプルセールとは、もう使われなくなったサンプル品を、お買い得価格で販売する展示会のことです。
とはいえ、すべてのサンプルセールに誰でも参加できるというわけではなく、展示会によっても変わります。
もしサンプルセールに参加を希望する場合は、一般ユーザーでも参加可能かどうか確認してから会場に赴くようにしましょう。
まとめ:アパレル業界の展示会は商談の場
アパレル業界の展示会について解説しました。
アパレル業界の展示会は商談の場であり、メーカーと顧客を繋ぐ重要な役割を担っています。
繰り返しですが、アパレルの展示会を開催するメリットとしては以下のとおりです。
- 認知度のUP
- 新規顧客の獲得
- 既存の取引先との交流
メーカーとバイヤー、広報担当者にとってWinWinの関係を作ることができるので、機会があれば積極的に参加してみましょう。
その際には、この記事で説明した内容を参考にしていただき、有意義に時間を過ごしてください。