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【アパレル業界の働き方改革3選】注目すべき3つの実例をピックアップ!

2019/7/17

第4次安部内閣の肝煎りで、国を挙げて進められている「働き方改革」。それに伴う「働き方改革関連法」の施行が、2019年4月より順次スタートしました。

そんな中、アパレル業界においても、業績向上や業務効率化に繋がる働き方改革への積極的な取り組み事例が報告されつつあります。そこで今回は、注目すべき3つの実例をピックアップしてご紹介いたします。

実例その1:ベイクルーズグループ / Forbes JAPAN「働き方改革賞」準グランプリを獲得

WOMEN AWARD

(出典:Forbes JAPAN

世界的な経済誌であるForbesの日本版『Forbes JAPAN(フォーブス・ジャパン)』が主催する「フォーブス・ジャパン・ウィメン・アワード2018」において、ベイクルーズグループが「働き方改革賞」準グランプリを受賞しました。働きやすい環境づくりへの積極的な取り組みが高く評価されているようです。

 

「女カツ!!」と銘打たれた活動はその一例。全従業員の約70%を占める女性スタッフが、結婚や出産といったさまざまなライフステージの変化を迎えながらも、自身のキャリアをしっかりと形成し、オシャレを楽しみ、仕事を通じて夢を実現したいと思える風土をつくり出していくための活動です。

他にも社員向けの新規事業プランコンテストSTARTUP CAMPや、一人ひとりが自身のキャリをデザインできる「異動希望制度」など、さまざまな先進的な取り組みがおこなわれています。

 

その礎となっているのは、「人ありき」の精神です。従業員の力を最大限に引き出すことにより、一人ひとりが自分らしくイキイキと輝ける職場づくりを推進しています。今後もやりがいをもって長く活躍できる職場づくりにより一層力を入れていくとのことで、業界内外から注目が集まっています。

実例その2:株式会社ZOZO / 6時間労働制「ろくじろう」

ZOZO公式サイト

(出典:ZOZO

「ゾゾスーツ」「ZOZOARIGATO」など、ドラスティックな施策を次々と打ち出し、良くも悪くも何かと巷で話題のZOZO。ITベンチャーの雄らしく、「働き方改革」にもとても積極的です。

 

中でもユニークなのは、6時間労働制「ろくじろう」。8時間労働が当たり前という常識を見直し、働きすぎの日本人に新しい働き方を提案することを目的に導入されています。

 

労働時間が短縮される一方、従業員には短い時間でも生産性を落とすことなく効率良く業務を遂行することが求められます。業務の効率化に向けて、従業員の自覚を促す狙いもあるのかも知れません。

実例その3:株式会社シップス /「フィーリング残業」削減で店舗効率UP

新しい時代の働き方

(出典:SHIPS MAG

アパレルショップでは、「売り上げが悪いから何となく売り場のレイアウトを変えてみる…」とか、「先輩がまだ残っているから帰れない…」といった、具体的な理論に基づかないフィーリングによる長時間労働が蔓延しがちです。

 

シップスでは、株式会社ワーク・ライフバランスとタッグを組み、全国約80店舗の店長を集めてマネージメント研修を実施することで、この「フィーリング残業」を大幅に削減することに成功しました。

 

ポイントは、店長とスタッフ間の「コミュニケーションの質の改善」と、これまでの当たり前を疑う「パラダイムシフト」。店長が自ら考えて実践することにより、これからの時代にふさわしい働き方へ向けた意識改革が現場に浸透し始めているようです。またその結果残業時間は25%減少、売り上げは5億円アップという、驚くべき成果に繋がっています。

まとめ

「働き方改革」の真髄は、一人ひとりが自分らしい働き方をデザインし、豊かな人生を創造すること。それによって業務効率がアップし、業績も向上するかも知れません。

働くことの常識を見直し、できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

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