前編では、イノベーター理論により消費者を5タイプに分類し、トレンドが浸透する流れを説明しました。後編の今回は、ターゲット層についての考え方を紹介します!
◆前編はコチラ
客層は絞らなきゃダメ?
ブランドを立ち上げ洋服を立ち上げる際、ターゲッティングはとても重要です。
適当に商品を仕入・製造し、販売するようでは絶対に売れることはありません!
なぜなら、この5タイプでは購買動機が違いすぎるのです。特にその違いが顕著なのがアーリーアダプターとアーリーマジョリティです。
乗り越えられない高い壁
アーリーアダプターは「デザインが気に入れば値段はほぼ気にしない」(デザイン最優先)傾向があり、
アーリーマジョリティは「そもそも値段の許容範囲外のものは検討しない」(あくまで総合検討)傾向があります。
トレンドが浸透するためには、以下のような工夫が必要となるのです。
- デザイン性と引き換えに大量生産可能なものにして価格を抑える
- それでいて、魅力を失わせない
- ある程度以上の品質や機能性も担保する
UNIQLOの事例に学ぶ経営戦略
ブランドのコンセプトは簡単に変えられるものではありません。
そこで、ブランド立上げ時の「適切なターゲット層の設定」が何より重要です!
そこで今回は例として、株式会社ファーストリテイリングのUNIQLOの事例について考えます。
コンセプト | 「高品質でベーシック」 |
---|---|
特徴 | 「低価格」 |
「機能性」 | |
「デザインのシンプルさ」 | |
主なヒット商品 | UT(Tシャツ) |
カシミアセーター | |
ヒートテック | |
ウルトラライトダウン etc. |
「高品質でベーシック」というブランドコンセプトや3つの特徴から、ど保守的な層がメイン・ターゲットのようですね。
実際にヒット商品を見るとベーシックなアイテムやライフウェアに強いことがわかります。
UNIQLOはこういった層を狙い、企画から生産・販売までの全プロセスを一貫して行うことで「低価格」戦略を行ってきました。
まとめ
このようにターゲットについて考えることで、ブランドの進むべき方向性や戦略が少しずつ見えてきます。
今回はイノベーター理論という切り口を紹介しましたが、これからも役立つ分析をご紹介いたします。
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