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【UNIQLOの事例に学ぶ】イノベーター理論から見る「トレンドの流れ」と「狙うべき客層」【後編】

2016/4/6

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前編では、イノベーター理論により消費者を5タイプに分類し、トレンドが浸透する流れを説明しました。後編の今回は、ターゲット層についての考え方を紹介します!

◆前編はコチラ

 

客層は絞らなきゃダメ?

ブランドを立ち上げ洋服を立ち上げる際、ターゲッティングはとても重要です。

イノベーター理論

適当に商品を仕入・製造し、販売するようでは絶対に売れることはありません!

なぜなら、この5タイプでは購買動機が違いすぎるのです。特にその違いが顕著なのがアーリーアダプターとアーリーマジョリティです。

 

乗り越えられない高い壁

 

キャズム

アーリーアダプターは「デザインが気に入れば値段はほぼ気にしない」(デザイン最優先)傾向があり、

アーリーマジョリティは「そもそも値段の許容範囲外のものは検討しない」(あくまで総合検討)傾向があります。

 

トレンドが浸透するためには、以下のような工夫が必要となるのです。

  • デザイン性と引き換えに大量生産可能なものにして価格を抑える
  • それでいて、魅力を失わせない
  • ある程度以上の品質や機能性も担保する

 

UNIQLOの事例に学ぶ経営戦略

キャプチャ

UNIQLO

ブランドのコンセプトは簡単に変えられるものではありません。

そこで、ブランド立上げ時の「適切なターゲット層の設定」が何より重要です!

 

そこで今回は例として、株式会社ファーストリテイリングのUNIQLOの事例について考えます。

 

コンセプト「高品質でベーシック」
特徴「低価格」
「機能性」
「デザインのシンプルさ」
主なヒット商品UT(Tシャツ)
カシミアセーター
ヒートテック
ウルトラライトダウン etc.

 

「高品質でベーシック」というブランドコンセプトや3つの特徴から、ど保守的な層がメイン・ターゲットのようですね。

実際にヒット商品を見るとベーシックなアイテムやライフウェアに強いことがわかります。

UNIQLOはこういった層を狙い、企画から生産・販売までの全プロセスを一貫して行うことで「低価格」戦略を行ってきました。

 

まとめ

このようにターゲットについて考えることで、ブランドの進むべき方向性や戦略が少しずつ見えてきます。

今回はイノベーター理論という切り口を紹介しましたが、これからも役立つ分析をご紹介いたします。

 

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