あなたは、自分が働くお店の商品がどのように企画・生産が行われているか知っていますか?
アパレルの生産形態には3つあり、それぞれ「SPA」「OEM」「ODM」といったものがあります。
今回は、それぞれの生産形態の特徴と、メリット・デメリットを説明します!
SPA
自社で製造・企画・販売全てを一貫して担うのがSPA企業です。
日本ではユニクロや無印良品がSPA企業に当たります。
SPAのメリット
迅速な商品生産ができるため、顧客のニーズを聞きそれを自社内ですばやく商品化したり、追加発注をかけたりできます。
そのためSPAには、売り逃しが減るというメリットや、中間マージンがかからないため利益を得やすいというメリットがあります。
SPAのデメリット
全て自社内で完結させるため、人件費や売れなかったときの在庫コストを抱えやすくなるのがSPAのデメリットです。
OEM
OEMはブランド側が商品企画・デザインをして、相手先企業に発注して製造を行ってもらうことを指します。
化粧品ではOEM企業を利用しているところが多く、身近なところではプライベートブランドを抱える大手スーパーなどがOEMに当たります。
OEMのメリット
製造過程をカットできるので、工場設備にかかる費用や人件費が削減できるのがOEMのメリットです。
SPA企業が製造まで回らない時期だけOEM企業に製造過程だけをお願いするなど、柔軟な利用もできます。
OEMのデメリット
商品生産や納期などが相手先企業に左右される可能性があることはOEMのデメリットとして挙げられます。
また、こちらのデザインのノウハウが流出するリスクも少なからずあるということは忘れないでおきたいところです。
◆個人でOEMを行いたい方はこちら!
ODM
ODMは商品企画・デザインも相手先企業におまかせします。
サンプルはブランド側で確認して、実際に販売するかどうか(購入するかどうか)を決めます。
国内ではforever21がODM企業で有名です。
ODMのメリット
デザイナーやパタンナーを社内で採用する必要がないため、人件費が削減されるのがODMの大きなメリットです。
商品展開が豊富になるため、幅広い客層をターゲットにしやすくなります。
ODMのデメリット
ブランド色が濃いところではODMに切り替えてしまうと、完成度やデザインが変わってしまい問題が起きることも。
個性的でブランドの世界観でファンを獲得できているところでは、ODMへの切り替えは慎重に考えた方がいいですね。
まとめ
あなたの店舗はどのような生産形態でしたか?
自分の働く店舗がどのように商品を生産しているか理解することは重要です。
また、ライバル企業の生産形態を調べてみることであなたの店舗の経営の参考になるかもしれません!
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