近頃なにかと話題の仮想通貨。実は今、円やドルなどの通貨と同じように、仮想通貨で決済できる新しいサービスが徐々に増えてきています。訪日外国人観光客の増加に伴う国際化が、決済方法の多様化を後押ししているようです。
そこで今回は、株式会社ビジコムがローンチした仮想通貨決済サービスにスポットを当て、メリットやデメリット、料金プランなどを詳しく紹介させていただきます。インバウンド対策のヒントに、ぜひご覧ください。
そもそも仮想通貨って何?
仮想通貨とは、インターネット上で流通するデータとしての通貨のことです。日本円や米ドル、ユーロなどの法定通貨とは異なり、特定の政府や団体による価値の保証がない通貨です。
また、電子データであるため懸念されるコピーや二重払いといった問題を暗号化によって解決しています。海外では暗号通貨(cryptocurrency)と呼ばれますがどちらも同じものを指します。
ブロックチェーン技術を用い、インターネット上の参加者によって分散的に管理されます。メジャーな仮想通貨としてはビットコイン、イーサリアムなどが挙げられます。
ビジコムが手掛けるビットコイン決済サービス
(出典:BUSICOM)
他社に先駆けて仮想通貨ビットコインによる決済サービスに着手したのは、流通業向けソリューションサービスおよびPOSレジ・POSシステムの開発を手掛ける株式会社ビジコムです。国内最大の仮想通貨ブロックチェーンbitFlyer(以下ビットフライヤー)と提携し、2017年11月28日よりサービスの提供を開始しました。
ビジコムが提供するPOSレジ「BCPOS」には、ビットコイン決済機能が搭載されており、会計時にビットフライヤーのスマートフォンアプリ「bitFlyerウォレット」に表示されるQRコードをかざすだけで決済完了。店舗側への入金はビットコインではなく、日本円で支払われる仕組みになっています。
ビットコイン決済のメリット
(出典:BUSICOM)
このサービスの最大の特長は、なんといっても導入の手軽さです。専用のハードウェアを必要とせず、POSレジを導入するだけで、会計から決済まで全てをまかなうことが可能です。つまり大きな投資をすることなく、気軽にビットコイン決済を始めることができます。
また「BCPOS」はWindowsOS連携型のPOSレジなので、中国人観光客に人気のスマホ決済WeChatPayやその他の電子マネー、ICクレジットなど、さまざまな決済手段にも対応しています。これ1台であらゆるキャッシュレス決済が利用できる点も、大きなメリットといえるでしょう。
さらに特筆すべきは、決済手数料の安さです。通常クレジットカードでは4~7%程度、シェアを広げつつある新たなモバイル決済サービスでも3~4%程度の手数料がかかることを考えると、その安さは際立っています。利用者が増えれば増えるほど、ユーザーの利便性のみならず、小売店の利益にも大きなメリットをもたらすでしょう。
料金プラン
「BCPOS」には下記の3種類の料金プランが用意されています。
■レジスターの入替に最適なフリープラン/月額0円
■小規模店舗・個人事業向けのスタンダードプラン/月額5,000円(税抜き)
■複数店舗・チェーン店向けのクラウドプラン/月額10,000円(税抜き)
料金プランによって利用できるサービスが異なります。またオプションサービスや拡張ハードウェアも豊富に用意されているので、導入の際には店舗の規模や業態に合わせて最適なプランを選択するようにしましょう。
まとめ
2020年の東京オリンピックを間近に控え、さらなる訪日外国人観光客の増加が見込まれる今、多様な決済手段への対応が急務となっています。機会損失を逃さないためにも、仮想通貨決済サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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