(出典:pring)
他の先進国と比較してキャッシュレス化が遅れているといわれる日本ですが、スマートフォンの普及に伴ってここ数年急速に浸透しているようです。キャッシュレス化は会計や入金といった作業を効率化し、小売業界にも大きなメリットをもたらします。
そこで今回注目するのは、QRコードで決済ができるお金コミュニケーションアプリ「pring(プリン)」です。最近さまざまなメディアで取り上げられているpringですが、果たしてどのように店舗経営に役立つのでしょうか。詳しく見てみましょう。
pringのサービス概要
(出典:pring)
pringはQRコード決済ができるスマートフォンアプリです。QRコード決済とはモバイルペイメントの一種で、クレジットカード情報や電子マネー情報との連携などによって決済をおこなう仕組みのこと。使い方はいたって簡単です。
会計時にpringを立ち上げて金額を入力するとQRコードが表示されるので、それをお客さまがスキャンすれば決済完了。銀行口座とオンラインで直接繋がっており、みずほ銀行の口座を指定すれば翌営業日に自動で入金されます(その他の銀行の場合は月1回締め、または月2回締めの入金)。
またお店での支払い以外にも、友人や知人、離れて暮らす家族、目の前にいる相手とも、QRコードをかざすだけで簡単にお金のやりとりができる優れものです。
pringの強み
(出典:pring)
pringの最大の強みは、決済手数料の安さ。一般的なクレジットカード決済の手数料が約4~5%、他のQRコード決済の手数料が約3~4%なのに対して、pringは0.95%と圧倒的な業界最安値を実現しています。
安さの理由は、きわめてシンプルな決済ルートにあり。pringはクレジットカードではなく銀行口座と直接紐づけて決済するシステムを導入しています。つまり中間マージンを一切無くすことにより、手数料をグッと抑えているのです。
さらに初期費用、月額費用、振込手数料はすべて0円! スマートフォンまたはタブレットがあればすぐに始められる手軽さも嬉しいですね。
利用条件と申し込み方法
(出典:pring)
サービスを利用するための条件として、実店舗での決済であること、また法人であることが必須です。
「履歴事項全部証明書(6ヶ月以内に発行したもの)」「印鑑証明書(6ヶ月以内に発行したもの)」「通帳のコピー(振込先情報が確認できるもの)」の3点を用意して、公式ホームページから申し込みましょう。
審査が通って5営業日以内に開設完了の連絡が届いたら、スマートフォンまたはタブレットに加盟店向けアプリをインストールして準備完了。その時点からpringのサービスが利用可能になります。
まとめ
何といってもQRコード決済をすべて無料で実施できる点がpringの魅力です。
「アプリをインストールする必要がある」「クレジット決済のようなポイントの付与がない」といったユーザー側のデメリットは多少あるものの、利便性の高さは折り紙つき。また個人事業主向けのサービスやオンライン決済サービスについても、実装に向けて準備が進められているようです。まずはお試しで導入してみてはいかがでしょうか。
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