POSレジは売り上げデータの集計や分析に大きな力を発揮しますが、コストが壁となってなかなか導入に踏み切れずにいる経営者も多いかも知れません。しかし、現在では無料で使えるPOSシステムが数多く誕生しています。
今回ピックアップするのは、ワールドワイドに広がりを見せるヨーロッパ生まれのタブレットPOSシステム「Loyverse POS(ロイバースポス)」です。世界中で支持される理由とは一体何なのでしょうか。その秘密を探ります。
スモールビジネスのためのPOSシステム
Loyverse POSは、ヨーロッパで開発された、無料で使えるスモールビジネス向けのPOSシステムです。iPhone、iPad、Androidスマートフォンまたはタブレット端末でも稼働するので、専用の機器を揃える必要がありません。また、シンプルなUIで直感的に操作できる特長を備えています。さらに多言語に対応していることも、世界中で利用されている理由の1つといえるでしょう。
コンセプトは「スモールビジネス同士のつながりによるビジネスの拡大」です。安価なITツールを提供することで、スモールビジネスを手掛ける世界中の人々のアントレプレナーシップ(起業家精神)を喚起し、それぞれの地域の発展に寄与していきたい。開発の背景にはそんな思いが込められているようです。
あらゆる業務をワンストップでカバーする多彩な機能
(出典:LOYVERSE)
ユーザーの利便性を大幅に向上させる多彩な機能がLoyverse POS の強みです。基本の決済機能はもちろんのこと、在庫管理・従業員管理・売上分析・顧客データ管理など、店舗運営に関するあらゆる業務をワンストップでカバーしてくれます。
中でも注目すべきは、OESシステム(注文システム)である、「Loyverse KDS」が無料で使える点です。スマートフォン端末に注文を入力すると、同時にLoyverse KDSをインストールしている別のタブレット端末にも同じ注文内容が表示される仕組みになっています。これは特に飲食店で効果を発揮するシステムで、タブレットをキッチンに設置しておけば注文が入った順番や内容が一目で分かり、混雑時のタイムロスやケアレスミスを大きく改善することが可能になります。
従業員の勤怠管理機能や在庫管理機能は有料オプションですが、その他はすべて無料です。店舗運営にかかる労力を大幅に軽減させる機能性・利便性の高さとコストパフォーマンスの良さが、アプリダウンロード数100,000という実績につながっているのでしょう。
まとめ
事業が成長する過程においては、常にコストの悩みがつきまといます。スモールビジネスのために開発されたLoyverse POSは、そんな起業家たちの強い味方になりそうです。グーグルストアアカウントの評価も高く、使ってみる価値はありそうですね。
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