業界ニュース

【店舗の空きスペースが新たな収入源に!】荷物預かりサービス「ecbo cloak」

2019/3/1

スーツケースの画像

訪日外国人観光客が増加の一途をたどる中、首都圏では現在、意外な問題が浮上しています。それは、都心部におけるコインロッカーの供給不足です。大きなスーツケースを持って移動せざるを得ない旅行者にとって、荷物を一時的に保管する場所がなかなか見つからないという、とても不便な状況が続いています。

 

そんな状況を打破するべく、店舗にあるデッドスペースを活用して荷物を一時的に預かるという、新しいサービスが誕生しました。その名もecbo cloak(エクボクローク)。コインロッカー不足を解消するだけでなく、店舗運営者にも利益をもたらす、一石二鳥のシステムです。その仕組みやメリットを詳しく見てみましょう。

 

コインロッカー不足が深刻

サービス説明の画像

(出典:ecbo cloak

東京随一の繁華街である渋谷は観光スポットとしての知名度が高いこともあり、毎日多くの外国人観光客が訪れています。しかし渋谷エリアにあるコインロッカーは約1,400しかなく、そのうちスーツケースが入る大型のロッカーは90程度と言われています。私たちが日常生活を送る中であまり感じることはありませんが、この数字を見るとコインロッカー不足が深刻な状況というのもうなずけます。

 

この問題にデジタルテクノロジーの力で風穴をあけるのが、店舗の空いているスペースを一時的な荷物置き場として貸し出すサービスecbo cloakです。スペースを提供したい店舗オーナーと、荷物を預けたいユーザーをecbo cloakがインターネット上でマッチングします。予約から決済、そしてクレームの対応までecbo cloakがワンストップで請け負います。登録店舗数はカフェやレストラン、郵便局など、東京の都心部だけでもすでに約130店舗にのぼり、外国人旅行者を中心に利用されているようです。

ecbo cloak導入のメリット

女性の画像

ecbo cloakの最大のポイントは、専用の設備やシステムを導入することなく、スマートフォンと空きスペースさえあればすぐにでも始められる手軽さです。そしてランニングコストも退会費用も何と0円。まったくコストをかけることなく、副収入を得ることが可能です。また荷物を預けるついでに、そのお店で食事をしたり買い物をしたりといった2次的な効果も期待できそうです。

 

一方でユーザーの多くが外国人旅行者のため、コミュニケーションやオペレーションに不安を感じるかも知れません。しかしecbo cloakはその点についても十分な配慮と工夫が施されており、店舗側が行う作業は預かった荷物の写真撮影のみです。決済はすべてクレジットカードでおこなわれるので、直接な金銭のやり取りもありません。また万が一荷物の紛失・破損・盗難等が起きた場合は保険が適用されるので、安心して荷物を預かることができます。テクノロジーと斬新なアイデアが見事に融合した完成度の高いサービスといえるでしょう。

 

まとめ

現在ecbo cloakに登録できるエリアは東京・大阪・京都・福岡のみですが、登録店舗数は順調に伸びており、これからますます広がっていくことが予想されます。導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

◆店舗運営に関する記事はこちら!

 

-業界ニュース
-, , ,