最近よく耳にするようになったVRについて、今回は簡単な解説と活用事例をご紹介します!
◆合わせて押さえておきたい「IoT」と「ディープラーニング」
VRとは
VRの正式名称はVirtual Reality(バーチャルリアリティ)といって、日本語では仮想現実と訳されます。
身体に何らかの装置を装着し、合成した映像・音響などの効果によって、リアルにその空間へ没入感(immersion)を生じさせる技術のことです。
2016年のVR市場は約50億ドルといわれていますが、2020年にはなんと300億ドル(約3.5兆円)にも達すると予想されている注目技術!
ちなみに、呼び名が似ているAR(Augmented Reality:拡張現実)という技術もありますが、
こちらは、現実世界の情報に画像等の「別の情報」を加え、現実を拡張して表現するものです。
最近では、街中にモンスターが現れるゲームアプリ「ポケモンGO」で話題になりました。
活用事例
それでは、そんな注目の最新技術VRの活用事例について、いくつかご紹介します。
世界初の会話機能付き、「VR Shopping with Voice Chat」
こちらは、世界で初めて会話機能を搭載したVR機器です。
株式会社KABUKIが運営するメディア型ECモール「kabukiぺディア」において、会話を楽しみながらのショッピングをVRで実現しました。
スマートフォンとVRヘッドセットを利用して、VR上で展示会やファッションショーなどの疑似鑑賞を楽しむことができます。
そして、そこから気に入った商品を購入できるといったシステムで、同時進行でユーザー同士会話を楽しむことも可能です。
製作工程を体験、「FLASHBACK MEMORIES」
PITTI IMMAGINE UOMO at ISETAN MEN’S
伊勢丹新宿本店メンズ館で開催されていた ’PITTI IMMAGINE UOMO at ISETAN MEN’S にて設置されていました。
VR空間内に表示された衣服に触れると、その衣服が製造された場所や生産者に関する記憶・情景を映像で体験することができるというユニークなものでした。
セレブとスニーカーの思い出を体験「In Their Chucks 360°」
2015年、CONVERSEのスニーカー「チャックテイラー」の発売100周年を記念し、VR対応のアプリがリリース。
湖畔や映画セットなどのVR映像を見渡しながら、女優やミュージシャン、ジャーナリストが語る、チャックテイラーとの思い出を聞くことができます。
まとめ
音響、映像などをより、仮想の世界をリアルに体験できる手段としてVRは、その市場は今後も拡大していきそうです。
しかし現状、VRヘッドセットは高額なものが多く、一般消費者生活にまで浸透しているという域には達していません。
ただ、商業の宣伝・広報などのツールとしては大変優秀で、これからも多方面で活用されるでしょう。
今後、VRがどの程度まで私たちの生活に広まり、どんな影響をあたえるのか?注目のポイントですね。
◆こちらも要チェック! アパレル×テクノロジーの事例